カントン包茎でできる手術の内容と手術の必要性

カントン包茎に適した手術内容とは

亀頭の先端部分を包皮が完全に覆っていて、勃起時にも露出しないタイプの包茎を真性包茎といいます。これに対して、手で剥くなどすれば亀頭を露出させることができるのが仮性包茎です。カントン包茎はこの中間程度の状態で、手で剥こうとすれば剥けるがかなりの力が必要だったり、無理に剥くと痛みを覚えたりするものをいいます。

包茎を治療するための手術内容には、外科処置を施して包皮を取り除くものと、包皮を手術糸あるいは接着剤で固定して元に戻りにくくなるクセをつけるものとの2種類があります。このうちカントン包茎に適しているのは、前者の方です。場合によっては後者も適用可能ですが、一般的なカントン包茎は包皮口が狭いために剥いた状態のまま長時間固定すると、陰茎が締め付けられて血行不良などを起こすおそれがあります。

包皮を取り除く手術の場合は、亀頭のすぐ下の部分か陰茎の根元近く、あるいは陰茎の裏側から余った皮を切り取り、傷口を縫合します。切り取る場所によって仕上がりや手術の費用に違いがあります。

包皮による締め付けが深刻な事態を招くことも

3つのタイプの包茎のうち、特に手術が必要と言われているのは真性包茎です。それは、亀頭が常に包皮に隠れているため中に恥垢や皮脂が溜まり、雑菌が繁殖しやすいからです。放置しているとイヤなニオイを発するようになったり、感染症を発症したりするおそれがあるからです。

カントン包茎についても、基本的には同じことが言えます。包皮が簡単には剥けない状態であれば、その内側に汚れなどが溜まりやすくなります。

加えて、カントン包茎は包皮口が狭いため、何かの拍子に剥けると亀頭の下に皮が引っかかって元に戻らなくなります。亀頭が露出しっぱなしになるのならそれでいいではないかと考えられるかも知れませんが、そうは行きません。

小さな包皮口が陰茎を圧迫し、うっ血を引き起こしてしまうのです。この状態が長時間続くと、最悪の場合は組織が壊死してしまう可能性があります。そのため、カントン包茎も真性包茎と同様に手術による改善が推奨されています。

まとめ

カントン包茎は、真性包茎に比べると日常生活にはそれほど支障がありません。ただ、程度にもよりますが衛生面については真性包茎と同様の問題がありますし、ペニスの血行不良を招きやすいという独自のリスクもあります。そのため、手術によって治療することが望ましいと言えます。

手術ではメスを使って余分な包皮を切除しますが、麻酔を用いるので痛みの心配はありません。医療機関によっては、麻酔の注射時における痛みを緩和する処置も施してくれます。